デジタル造形ソフト2選!日本語情報が多いものをピックアップ
フィギュア製作や映像制作に使われるデジタル造形ソフト
世の中には様々なデジタル造形ソフトがありますが、その中でもこの記事では日本語動画や書籍、ブログ記事などが多いものに絞った結果2つのソフトを紹介します
目次
デジタル造形ソフト2選
Zbrush

有料アプリで製品版約10万円(買い切り)、ZbrushCore(廉価版)が約20000円、さらに数日前には機能制限ありのZbrushCoreminiと呼ばれる無料版がリリースされました
Zbrushはスカルプト定番アプリで多くの会社が採用しています
ワンフェスなどに出店されている個人でフィギュア製作している方もZbrushを使う人は増えてきています
WF 2019冬 ZBrushユーザー作品のご紹介
(こちらのページでZbrushを使用しているディーラーや作品が紹介されています)
ZbrushのいいところはほぼCPUで動くところです
他のソフトはCPUの他にGPUの性能も良くないといけなかったりするのでPCの調達コストもZbrushなら比較的安く済みます
またZbrushは講座が開かれていたり、ブログ記事や書籍、動画も充実しているので他のソフトに比べ初心者の方でも成長できる環境が整っているといえます
以下Zbrushそれぞれの違いを判る範囲内で書いていきます
Zbrush
製品版なので機能制限がありません
(30日の無料体験版あり)
よって最短で最高のものを作りたいのならばこれ一択かと思います
ちなみに私はこちらを使っています
※価格約10万円(買い切り)
※月額制であるサブスクの場合は約4000円
ZbrushCore
廉価版のコア
Zbrushと違うところは扱えるポリゴン数や機能です
Zbrush1億ポリゴンに対してこちらは2千万となります
ポリゴン数が多いほど細かい表現が可能になりますが、2千万あれば十分かと思います
続いて機能について、Coreでは一部搭載されていない機能がりますが使えないからと言って作品が作れないのではなく、あれば便利で早いと言うだけなので作品を作るスピードを上げたい場合はCoreは不向きになります
※価格約20000円(買い切り)
※月額制のサブスクの場合価格約1000円
こちらでZbrushとの違いが確認できます
ZBrushCoreとZBrushの機能比較
(ページ下部に比較表があります)
ZbrushCoremini
つい先日リーリースされたばかりのmini
無料なので当然Core以上の制限があります
まずポリゴン数は75万ポリゴンまで
75万ポリゴンはちと厳しいですかね
表現できる幅がかなり絞られるかと思います
またマスク機能がないのも痛い
マスクとはマスクをかけた部分は造形できないように保護する機能で、頻繁に使います
翼のような薄い部分を造形するとき背面に影響が出るので、背面マスクで裏面を保護したりなどできます
本格的に造形するならminiだと厳しいです
miniはデジタル造形がどんなものか試しに触ってみたいという方向けのツールになるかと思います
※価格無料
こちらでCoreとminiの違いが確認できます
ZBrushCoreMiniとZBrushCoreの機能比較
Blender

完全無料の3DCGソフトであるBlender
ポリゴンモデリングからデジタル造形まで対応していて、VFXやお絵描きまでも出来てしまう万能ソフトです
こちらはBlenderで作ったモデルを3Dプリントする動画です
Blederはここ数年シェアを拡大していて利用者が増えている分youtubeなどにも動画が上がっています
BlenderはZbrushと違って、CPUとGPU両方の性能が必要になります
なのでZbrushと比べるとPCコストが高くつきやすいです
PCコストが高くつきやすい反面、その分ソフトが無料なので導入ハードルは低く、さらには今後Blender関係の動画や書籍は今まで以上に増える可能性が高いと言えるので学習コストも安くつきやすいです
すでに高性能PCを所有していて、無料で導入したいという人にはおすすめです
デジタル造形に必須アイテム

デジタル造形するうえで欠かせないアイテムがあります
それはペンタブ(板タブ・液晶ペンタブレット)です
これらは筆圧機能などがついていてデジタル造形において必須アイテムとなっています
中にはマウスで造形しようとする強者もいるようですがおすすめしません
やってみるとわかりますが、かなりやりにくいです
ペンタブがマウスと決定的に違うところは、マウスの場合マウスを宙に浮かした状態で動かすとカーソルはそのままですが、ペンタブの場合ペンを置いた位置にカーソルが瞬時に移動してくれます
それでは板タブ、液タブそれぞれ解説します
板タブ

板タブは画面を見ながら板上を専用のペンを動かして使うものです
価格は安いものなら3000円から販売しています
1万円もあればほとんどの板タブが購入可能です
この後紹介する液晶ペンタブレットと比べて違うところは、価格が安いところです
また軽量なので持ち運びも出来なくはないです(大きさは決して持ち運びやすいサイズとは言えません)
私が使っているこの板タブで縦約21cm横約36cm厚さ約1cmです
液晶タブレット

液タブは画面上に直接ペンを置いて使います
価格は板タブと比べて当然ながら高いですが、直接画面上をいじることが出来るので直感的に扱いやすいです
また角度調節機能がついているので自分の好きな角度で造形していくことが出来ます
デメリットとしては画面上に直接ペンを置くので手で造形部分が隠れてしまうことがあります
姿勢が前傾姿勢になりやすいので肩こりなどの体の負担になる事もあります
さらに液タブは単体だと使い物になりません
PCに接続してマルチモニターとして使うことで初めて機能します
最近はwindows搭載液タブも出ているようですが、価格が10万以上からと気軽に手が出せる価格ではありません
とはいえ近い将来windows搭載液タブが安くなってノートパソコンみたいに持ち運び出来て、どこでも造形できるようになる日がくると思うので今から慣れておくのもありかと思います
まとめ
デジタル造形ツールでおすすめはこの2つ
・Zbrush ・Blender |
デジタル造形にはペンタブが必須
・板タブ ・液タブ |
造形ソフトはここで紹介したもの以外にも何個かありますが、日本語情報が少ないものが多く英語検索を駆使しながら使っていかないといけないためハードルが高くなりがちです
ですが、この2つのツールは日本語の動画や書籍もあり、利用者が増えていることから今後も充実して行くこと間違いなしかと思いこの2点を紹介しました
それではよいデジタル造形ライフを
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